銀行融資の種類① 手形貸付

手形貸付とは

手形貸付とは、自社が振り出した約束手形を担保として、融資を受ける形式をいいます。

証書貸付が融資期間が1年超の長期貸付に用いられる融資形式であるのに対し、手形貸付は融資期間が1年以内の短期貸付に用いられる融資形式で、具体的には、つなぎ資金納税資金経常運転資金賞与資金の融資において用いられます。

あらかじめ銀行取引約定書(融資取引の内容や取り決めが記された契約書)を銀行に差し入れておけば、以降は会社の署名捺印をした約束手形さえ振り出せば融資を受けることができるので、証書貸付より手続きが簡便という特徴があります。

 

手形貸付の返済方法

手形貸付の返済方法には、

  • 分割返済
  • 一括返済

があります。

分割返済は賞与資金や納税資金の、一括返済は経常運転資金の融資に用いられるのが一般的です。

 

手形貸付の注意点

なお、手形貸付の注意点としては、支払期日までに手形が決済できない場合には、いわゆる不渡りとなってしまうことです。

もし、不渡りを半年以内に2度出してしまうと、融資を受けた銀行のみならず、すべての銀行にその旨の通知がなされ、2年間の銀行取引停止、すなわち当座預金取引を行ったり融資を受けたりすることが2年間できなくなり、上場企業であれば、上場廃止となってしまいます。

当然、融資を受けた資金は契約どおりに返済を行わなければなりませんが、手形貸付の場合については、いっそうの注意が必要だといえるでしょう。