銀行とのやりとりは「わかりやすく」「書面で」が鉄則

担当者は会話の全てを理解し、記憶しているわけではない

銀行から融資を受けやすい状態を作り上げるためには、融資の申し込み時に限らず、定性評価事業性評価の基礎として、自社に関する情報を積極的に担当者に開示することが大切です。

ただし、銀行員は、金融のプロフェッショナルであり、全ての業界に精通するプロフェッショナルではありません

加えて、各銀行は膨大な数の融資先を抱えています

したがって、各銀行、ひいては各担当者が、個々の融資先の事業内容や課題を完璧に把握することは不可能なのです。

つまり、情報開示をはじめとした銀行とのやりとりは、可能な限り、

①わかりやすい説明

②書面による説明

によることが大切です。

①わかりやすい説明

会社の代表者は、その会社の属する業界のプロフェッショナルです。

このため、銀行とのやりとりの中で、いわゆる「業界用語」を無意識に乱発してしまうという事態がしばしば起こります。

しかしながら、銀行員は、金融のプロフェッショナルではありますが、自社の属する業界のプロフェッショナルではなく、全ての「業界用語」を理解できるわけではありません

銀行員にはプライドが高い方が少なくなく、結果、「わかりません」の一言を発せずに社長の話は右から左、と行ったケースもまた少なくないものです。

面談は、銀行と会社との双方にとって、短くて30分、長くて1時間という貴重な時間を割いて行われます。

せっかく面談を行うのであれば、「可能な限りわかりやすく」を念頭に置いて話すようにしましょう。

②書面による説明

各銀行、ひいては各担当者は、膨大な数の融資先を抱えています。

このため、自社にとってその銀行は特別な存在であっても、その銀行にとって自社は数多ある融資先の一つでしかないと捉えるべきです。

したがって、どれだけ自社の業況や資金需要を熱心に口頭で説明しても、担当者がその全てを理解し、記憶することは不可能なのです。

融資審査は、稟議書を銀行内で回覧して行いますが、この稟議書は、担当者が作成します

重要な情報開示を、担当者への口頭説明のみで済ませてしまうことの危険性は推して知るべし、でしょう。

銀行とのやりとりは、「可能な限り書面で」を念頭に置いて行うべきなのです。

担当者に手交した書面は、まず間違いなく銀行内で回覧されますし、その書面自体が、稟議書に添付されることもあります

なお、過去には、口頭で行った融資希望を担当者が記憶しておらず、催促をしてはじめて稟議書の作成及び融資審査が開始したという事例がありました

日本政策金融公庫のように、所定の借入申込書があればよいのですが、民間銀行には、これがありません。

したがって、民間銀行への融資申し込みは、必然的に口頭で行うこととなるのです。

そこで、Divergentでは、民間銀行へ融資の申し込みを行う際には、

  • 希望融資日(〇年〇月〇日)
  • 希望融資金額(〇〇円)
  • 希望融資形式(証書借入、手形借入等)
  • 希望融資期間(〇年)
  • 返済方法(元金均等返済、元利均等返済等)
  • 資金使途(経常運転資金〇〇円、設備資金〇〇円等)

等を盛り込んだ、オリジナルの借入申込書を作成しています。

是非、参考になさってください。

ポイント・銀行、ひいては担当者にとって、自社は数多の融資先の一つ。

・担当者は、自社の属する業界のプロフェッショナルではない。

・上記より、銀行とのやりとりは、「わかりやすく」「書面で」が鉄則である。