業種別審査辞典とは

銀行は融資審査において業種別審査辞典を参照する

銀行は、融資審査において、会社から提出された経営計画を精査します。

 

一般に、会社が経営計画を策定する際には、自社をアピールしようとするあまりに、どうしても強気の数値目標を掲げてしまいがちです。

ここで、会社が策定した経営計画が、業界平均と比して不相当に高水準なものであると、銀行は、見通しが甘いと判断し、融資に消極的となります

 

なお、銀行は、経営計画を閲覧する際には、売上予測等の数値を保守的(8掛け程度)に修正し、この場合でも成り立つ計画であるかを検討します

したがって、経営計画が、業界平均と比して低水準なものであっても、融資を受けることはできません

 

こうした匙加減が、経営計画策定の難しさといえるでしょう。

この業界平均を知るために民間銀行が参照するのが「業種別審査辞典」です。

一方、日本政策金融公庫では、「小企業の経営指標」という独自調査に基づくデータを保有しており、これを参照します。

 

業種別審査辞典は、全9巻から成り、1,200以上に分類した各業種の動向や利益率等の情報を掲載しています。

なお、業種別審査辞典は、購入すると高額ですが、比較的規模の大きい図書館であれば、所蔵されています

(ただし、貸出禁止となっているため、該当ページのコピーを取ることとなります。)

 

「強気」が、「見通しの甘さ」と解釈されてしまわぬよう、経営計画については、会社の側でも業種別審査辞典を参照し、業界平均と大きな乖離がないように策定しましょう

 

 

ポイント

・銀行が利用する業種別審査辞典を、経営計画の策定に利用する。