創業融資に熱心な金融機関を選ぶ

金融機関と「金融仲介機能のベンチマーク」

 

平成28年9月、金融庁は、金融機関を評価するための指標として「金融仲介機能のベンチマーク」を策定・公表しました。

しかしながら、一口に金融機関といっても、地域や規模等によって、その担うべき役割や求められる取り組みは異なり、画一的な指標のみで全ての金融機関を評価することは適当でないことから、「金融仲介機能のベンチマーク」は、

  • 全ての金融機関が取り組むべき「共通ベンチマーク」
  • 金融機関ごとに選択して取り組む「選択ベンチマーク」

の2つで構成されています。

ベンチマークの詳細については、「融資審査の仕組み④ 事業性評価」をご参照ください。

 

金融機関にとって、金融庁は自身の生殺与奪権を有する、「お上」のような存在です。

したがって、冒頭のとおり、金融庁にとってのベンチマークは、金融機関を評価するための指標ですが、その評価が自身の生死すら左右しかねない金融機関にとって、ベンチマークは、従うべき指針となるのです。

 

 

「選択ベンチマーク」から創業融資に熱心な金融機関を選ぶ

 

平成25年に、開業率を倍増させる旨の閣議決定がなされたことを踏まえ、「金融仲介機能のベンチマーク」においても、金融機関による創業支援への取り組みが評価指標として盛り込まれることとなりました

下図は、「共通ベンチマーク」ですが、(2)の3において、「関与した創業…の件数」が掲げられています。

共通ベンチマークと創業支援

また、下図は、「選択ベンチマーク」ですが、(3)の16において、「創業支援先数」が掲げられています。

選択ベンチマークと創業支援

「共通ベンチマーク」は全ての金融機関が取り組むべき指標です。

したがって、今後は、全ての金融機関が創業支援に取り組まなければならないこととなったのです。

 

とりわけ、「共通ベンチマーク」にとどまらず、「選択ベンチマーク」として「創業支援先数」を選択している金融機関は、より熱心に創業支援に取り組んでいくことを、金融庁に対し、明確に意思表示しているといえるのです。

 

換言すれば、創業者にとっては、「選択ベンチマーク」において、「創業支援先数」を選択している金融機関に申し込みをすることで、より熱心に創業融資に取り組んでもらえるということです。

多くの金融機関では、ホームページにおいて、自行(自庫)のベンチマークを公表しています

是非、創業融資を申し込む金融機関の選定に役立ててください。