【雑感】一行取引の危険性について

取引金融機関の選び方③ 複数行取引において、一行取引の危険性として、

① 支店長等の異動

② 金融再編

の二つについて触れました。

 

しかしながら、今日、西武信用金庫の、

③金融庁検査の影響による融資の慎重化

により、一行取引の危険性がさらに際立つこととなりました。

 

西武信用金庫は、その豊富な預金量から、他の信用金庫では取り扱えない高額の融資を取り扱えるほか、創業融資をはじめとする新規取引(=これまで融資を行ったことのない会社に対し融資を行うこと)にも積極的に取り組むことで、多くの中小企業の金融を支える国内屈指のメガ信金です。

このため、これまで創業融資、通常融資を問わず、私が最も多くのお客様に取引先としてお勧めしてきた金融機関でもあります。

 

しかしながら、今般の不正融資問題と、これによる金融庁の立入検査を受け、今後しばらく、上記のような西武信用金庫の融資姿勢は少なからず影を潜めることとなることが予想されます。

 

実際に、ある支店の担当者の方から、「しばらく新規取引については慎重にならざるを得ません」との方針を伺っています。

 

もっとも、既に西武信用金庫と取引があり、かつ同信用金庫から優良な融資先と認められている会社への融資を控えるということまで意味するものではありませんが、新規取引や、これまで融資審査の当落線上にあった会社への融資は、従来より消極的となる可能性が高いと解すべきでしょう。

 

既に述べましたとおり、西武信用金庫は、国内屈指のメガ信金です。

もはや、「自社が取引をしている金融機関は大丈夫」、という迷信は捨て、「西武信金ですら絶対ではないのだから自社が取引をしている金融機関も」と考えなければならないのです。

 

平素より最低でも2〜3行と取引を行い、リスク分散に取り組むことを、改めて強くお勧めいたします。